しばらくお休みしていましたが、このたび再開します。
これからもよろしくお願いします。
かつてのように、思い出の地をめぐるという状況ではなくなってしまったので、音楽の世界で“あの日”に戻ってみたいと思う。
コロナ禍で家にいる時間が長くなり、それまであまりじっくり見ることがなかったYouTubeにふれる機会も多くなった。そんな中、その人柄と才能、オーラですっかり魅了されてしまった人物がいる。中森明菜、その人である。
私は小学生のとき大病を患い、ほぼ1年間学校に通わず、入院していた時期があった。ようやく“社会復帰”してテレビを見ていると、全然知らなかった人が女性アイドルとしてトップを極めている。誰だろう。少し影があり、物憂げな感じ。歌詞は大人っぽくてガキンチョにはピンと来ない。でもガキンチョながら音楽には独特の世界観が感じられる。特にファンではなかったけど、気になる人。そんな印象だった。
しかし、大人になった今、改めて動画を見てみるとどうだろう。唯一無二という言葉はこういう人のためにあるのではないか。あっという間に心をつかまれた。
そもそも明菜さんに興味をもったのは、音楽系の動画ではない。ダウンタウン司会のボウリング企画『松田聖子VS中森明菜』という番組だった。あの昭和を代表する歌姫二人がバラエティで共演？釣りではないの？と思ったが釣りではなかった。
のっけから松本さんにいじられ、聖子さんを陰で挑発していたとかあることないこと“暴露”され「言ってないよ！言ってないよ！」とハイテンションの明菜さん。こういうコント的なリアクションをする人なのか…見る目がガラリと変わった。
何よりも驚いたのは番組の最後。ボウリングで負けた聖子さんが罰ゲームを受けるのだが、勝ったはずの明菜さんもお付き合いして一緒に変なヤンキーふうのズラを喜々としてかぶりだしたのだ。
番組を盛り上げる演出なのかもしれないが、画面からは先輩を立てたい、笑いを取りたいという明菜さんの思いやサービス精神が伝わってきた。別のバラエティ企画でも似たような場面があった。石川さゆりさんと明菜さんが最後まで勝ち残り、いざ海外旅行をかけてじゃんけんという場面。明菜さんはぎりぎりそれと分かる形で“後出し”をして負けていた。
小さいころに感じていた、ちょっとミステリアスで気難しそうな印象がガラガラと音を立てて崩れ去った。気難しいどころか、めっちゃ気ぃ遣いの人やん！ この人のことをもっとよく知りたい、そう思った瞬間だった。
このあとも時々また明菜さんネタを載せていきたいと思います。というわけで今日は7月13日。明菜さん、お誕生日おめでとうございます！